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R1100RをFCRキャブレター化。(その2。) |
2001/04/15作製 |
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さて、そもそも「なぜFCRキャブレターを取り付けたかったのか?」と言う所の説明をしたいと思います。
本当はキャブ取付けの前に、インジェクションをより詰めて行きたいと考えてたんです。
方法としては、車載コンピューター内のガソリン制御データへ変更を加える「ROMチューン」。もう一つコンピューターを取付け、元の信号を読み取り、新たに再計算して擬似信号を割りこませる「サブコン方式」。最後にガソリン制御を違うコンピューターに行わせる「フルコン方式」など。どの方法で出来るのか?を探って行き、新たな分野へもチャレンジして行きたい。
っと思ったんですが、上記の方法にて「させたい事」について考えたところ、合わせる事自体はキャブレターでもしっかりとしたテスターを使って詰めて行けば「出力」の面でも、そして「排気ガス規制」の問題でも見劣りする面が無いよう思え、また走行フィーリングは向上するのではと思い、キャブレターでその辺りを探って行こうと思ったと言うのがあります。
では、その「何をさせたいのか?」を詳しく書いてみると、やはりエンジン個体に合わせた『燃調コントロール』です。
それはこちらで書いてることなんですが、その辺りを「詰める」、「詰めない」で、その車両の乗ったフィーリングが全く異なり、よりそのエンジン個体に合った状態までセッティングを詰めて行ければ、隠れた「性能」がより引き出す事が可能と成るのです。
でも、それはインジェクションでもキャブレターでも同じ事が言え、インジェクションでは最初に書き出した方法などでガソリンの供給量を変更すれば。キャブレターではセットパーツを取替えれば、結局は同じ所に辿りつくのですが、装置その物の構造的違いが織り成すフィーリングが全く異なり、その違いがバイクその物の乗ったイメージを決定づけてしまう事が有ります。
そこで、インジェクションとキャブレターの違いから見てみましょう。
先ずはやはりガソリンの供給方法が全く違うと言う事が第一にあげられると思います。
インジェクションは「インジェクター」と言うノズルにより燃焼室へ向かってガソリン噴射をコンピューター制御を行う方法です。
キャブレターは、それぞれのジェットにより規制されたガソリン量をエンジンが発生する負圧を利用して取り込ませると言う方法です。
イメージとしてはインジェクションはガソリンを強制的に入れる感じで、キャブですと自然を利用して行ってるのでスムーズな感じがします。
こう書くとキャブレターの方が良いようですが、エンジン燃焼の状態は刻一刻と様々な変化をして行くのですが、キャブレターでは一つ決められたパターンしか行えず「必要な時に足りなかったり」、また「無駄が多かったり」して取りつけた各ジェット部で設定した以外は対応はしてくれません。
インジェクションの方は各センサーからの情報をコンピューターが状態を把握し、それに対する燃料噴射を行うので様々なパターンで対応し「無駄が無く」、「綺麗な燃焼状態が可能」となるのです。そう言った面では断然インジェクションの方が良く作り込まれており、キャブレターでは太刀打ち出来ない所まで進化してるようです。
でも、バイクに乗った場合のフィーリングで見てみると、現状まだキャブレターの方が直感的なアクセル操作でのレスポンスが、よりダイレクトに返してくれる感じがし、その辺りをFCRキャブレターでそのイメージを強く表せればより楽しくなりそうなので、取りつけて見たと言うのが本当の理由です。
では、FCRキャブレターではインジェクションに太刀打ちできるのか?
そこはFCRキャブのポテンシャルの高さ、あとなにより長年のセッティング経験もあり、本当に細かな燃調コントロールが可能で、キャブレターではインジェクションのようにデータを書き換えれば済むって訳にはかないので、セットパーツをすごく豊富に取り揃えなくては成らないのですが、そこは既に各パーツを取り揃えてるので全く問題無しで、よりこのエンジンが要求するガソリン量に成る様ジェットを選定して行くとインジェクションにも劣らないキャブレターが完成と成り、前回のページに有ようなグラフも頷いて頂けるかと思います。
そんな所で、今回はこの辺りにてレポートは終了させて頂こうかと思います。まだ開発途中と言うのも有り、この「R1100RFCRキャブレター化レポート」は数回続くと思いますのでお付合い願えればと思います。
では、次回乗った感想、燃費などの報告をしたいと思います。 |
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