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R1100RをFCRキャブレター化(その1) |
2001/04/07作製。 |
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R1100系ではインジェクション(電子式燃料供給装置)が使われており、車載のコンピューターによりエンジン内に送る燃料供給を電子制御で行い、その際に「使用回転数」「アクセル開度」など各センサーからの現在の状態、状況をコンピューターが読み取り、その場面、状況に合わせたガソリン量を瞬時に計算し、ガソリン噴射を行ってくれる装置で、燃料コントロールがしっかり出来るので無駄なガソリンを消費させない為「燃費の向上」「排気ガスの低減」などが実現でき、またアクセル操作がラフでイージーで済むなど、乗り手にも扱い易く、乗り易い状態を生み出すなど、車の世界では現行車両のほぼ全てがインジェクションを採用し、バイクでも排ガス規制が叫ばれる今では主流になって行くようです。
さて、R1100系のインジェクションを見てみると、現行のインジェクションよりも使用されてるセンサー数が少なく、また搭載されてるコンピューターの能力もあまり高いとは言えず、実際乗ったフィーリングもやはりあまりシビアコントロールできる所までは来て無いように感じる事が多々あります。
特に極低速時でのアクセル操作性が少しばかり唐突に感じ、小道でUターンを行おうとする際にアクセルコントロールが行いづらく、そのまま立ちゴケしてしまったり、また回転上昇時では、アクセルレスポンスが鈍い感じを受けたりと、このインジェクションを含めたR1100へはあまり良い印象を抱いてない状況でした。
が、たまたまR1100Rと、FCRキャブが有って数秒考えた後「なんかつきそうな予感」がひらめき、早速作業の方を開始したのですが、その道のりは上手く行かず苦難の連続と言うか、すべてが新たに作る事になってしまい、ホント時間ばかりが経ってしまうという状況でした…。それでも「K100」へキャブ取り付けた事もあり、その経験が役立ち、ようやくR1100Rへのキャブ化となりました。
↑の感じにて、しっかりと取りつけられました。アクセルワイヤー問題はいろいろ試した結果良い案が浮かび、それでしたらそう重くも無いし、費用も掛からない装置が作れたので、それで大決定。ホントこの辺は経験がものをいう事を思い知らされました。
そして何より効果と、実際乗ってのフィーリングですが、効果は下記グラフのとおりです。
実線がFCRキャブレター、点線がノーマル状態(インジェクション)の計測結果です。
低回転から高回転までキッチリと燃調を合わせていった結果、差が一番開いてる所では「10PS」の開きが実現でき、ホント苦労したかいがあったもんです。
まぁ、このR1100Rではパワーを求めてる訳ではないのですが、低回転時のトルクも上がってる事からとても乗り易くなってるだろうと思いますし、またキャブレターならでは自然なレスポンス、そしてFCRの良さの低中速の加速力が備わり、ホント何度も言うようですが、やって良かったなぁと感じる仕上りで嬉しい限りです。
ってな所で、とりあえずは初期インプレはこの辺で終わらせたいと思います。えっと次回以降も続きを追ってレポートしていこうと思ってまして、次はツーリング時の感想、そして燃費。あとお客さんの評価などを含めたレポートなどを。そして何より商品開発なんで価格などが設定できればと思ってます。 |
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