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03紀伊半島再びツーリングST4s編。

・ドゥカティ ST4sで行ってきました。
・2003年11月12日より2泊3日のツーリングです。
・走行距離数1700km


<一日目>
秋も深まりつつある11月。なんだか仕事が当初よりも早く終わり、ぽっかりっと時間が空いたので、またもやぶらり一人旅に出発しました。

先月のツーリングからそれ程時間が経ってないので、近場の箱根通って伊豆に行く「走りメインのツーリング」に行こうかと思ったんですが、行ける時に行っておかないと次はいつ時間が空くか分からないので、やはり頑張って行こう!っと思いまして、今年一番の思い出の地である、紀伊半島に再び行ってみようっと思い立ち、出発しました。

結構暖かな陽気で、それ程寒さを感じずに、行けてよかったです。
順調に高速をひた走り、お昼過ぎには京都を通過し、今回も大阪方面から紀伊半島めぐりを初めようと思い、前回迷った名神、近畿、阪和自動車道を順調に走り、5時ごろには前回の三日目で泊まった和歌山県南紀白浜のホテルに到着。
なんか一気に800kmくらい走った気が…。まぁ、この無謀さはいつもの事なのですが、さすがに体が辛かったです。

でも、その反面?、では無いと思いますがキャブレターのエアーBOX側の仕様変更が当たり、バイクの方が絶好調!!これまで無い調子の良さで、ウキウキしてしまい、ついつい160km/h付近で悠々っと巡行してしまいました。
これで燃費も20km/Lを切らないし、なんだか怖いくらい調子の良さで、かなり高速道路のクルージングを楽しく走れました。

とは言え、初日ですが、走った分だけ疲労が溜まってしまうので、今日は早めの寝ようっと思いつつ、今回行きたい所を地図チェック。
今回は前回走らなかった海沿いを通ってみようかなっと思うのと、あとこの辺りは歴史的な由緒ある名所が沢山あるので回ってみようと考えてます。

<二日目>
さて、二日目。
朝から目覚めがよく、早速出発。

前回はこの南紀白浜から内陸の山を目指して走ったところ、えらい大変な思いをしたので、今回は海沿いを紀伊半島の突端「串本」をめざしては走っていきました。国道だったのでスムーズに走行出来ました。

それにしても、なんかはじめて走ってるのに、この辺りの景色と言うか雰囲気が、前に走った事あるところに似ているなぁ?っと考えながら走ってたんですが、ようやく思い当たる所を思い出し、何となく千葉の房総に似てる気がするかな?っと、喉の奥に突っかかった物が取れた様な思いをしたりして、一人納得してウンウンっとうなずきながら怪しく?先を目指しました。

そして、串本に到着。
早速、写真でも。っと、思いデジカメを取り出して見ると、なんか調子が悪くて全然写せない…。「うわぁ、かなり使い込んでるから寿命かも…。」っと、諦めつつも、落ち込み気味で、あまり景色を楽しめず…。
観光っと言うか、あまり回って見もせずに、先に行こう。と思い、でも、やっぱりここ串本は11月なのに日差しが本当にうららかで、父の田舎千葉県千倉町をほうふつしたりしました。

さて、折角行った紀伊半島の突端「串本」も気分的には全然満喫せず…続いて那智勝浦を目指します。由来深い神社があるみたいで、全然下調べもせずに行ってみる熊野三山へ進みました。

先ずは、熊野那智神社を目指しました。
那智滝。
ここでデジカメも復活で撮れました。だたの電池トラブルでした…。100円ショップ製はダメだな、やっぱり。
そしてこの先の熊野那智神社に寄って行き、続いて熊野本宮大社を目指しました。

が、やっぱりここで紀伊半島ならでは?なのか、思っても見ない過酷な山道に入ろうとは…。
県道「那智勝浦熊野川線44号」を使って、「十津川街道168号」に出れば近道になるなぁっと気軽に入ってしまったのが運の尽き…。
はじめはこんな感じで、「ちょっと狭いなぁ。」程度だったで、写真を撮ったりしてたんですが、先に進んでいくと段々と道が悪くなって行き、もう廃道を通り越して「通行止めだろ!!」って感じ…。
道に土砂崩れを起してて、でも、戻ろうにもUターンするスペースもないし、結構ぬたぬたしてて、ちょっとでもスピードを緩めてしまったら埋まってしまうかも…。っと思い、ズルズル滑りながらもノロノロっと先に進みました…。
ホント毎度ながらも「こんな険しい山道はそう無いな…。」っと思わせるダイナミックさ。本当に道を抜けるのが大変ですが、なんだか嫌々も好きのうち的な面白さを感じつつあります。
あ、でもガードレールの無い所でズルズル滑って流されて後チョットで落ちそうになったりするのはかなり冷や汗ものでしたが…。

とりあえず、そんな中でもST4sが安定して低速が使えたのは新たな驚きで、2000rpm以下でトコトコ走りを続け、エンジンやキャブなど手を入れた効果でトルクの出方が安定してたお陰で、ある意味極限な状態でしたが無理せずに走れました。

そして、何とか44号を抜けて熊野本宮大社へ行き、ホッと一息ついて、続いて熊野速玉神社を目指しました。
「十津川街道168号」はかなり整備されてて、さっきのうっぷんを晴らすがごとくな走りをしてしまいまして、本当に「あっ」という間に到着し、この辺りでお昼を取りました。

そこで熊野速玉神社によったら神倉神社にも寄ったら。っと言われ、行ってきました。
なんか先の県道44号線での奮闘のお陰か体が暖まり、石段を登ってしっかり見てみようかなっと思いましたが、登りだしたら、これが普段運動してない体に応えました…。本当にすごい所でした。

古来より由緒あるものが見れて、頑張った甲斐が有りました。

そして上ったからには下りがある訳で…。
ライディングブーツで来てしまった事を激しく後悔…。

熊野散々めぐりを満喫?し、次に奈良を目指していきます。
一度海沿いを走り、そこから東熊野街道を走り、明日香村、そして天理に出て、夕方に成って来たので、今日の宿を自宅からインターネットで取ってもらおうと家に電話した所、緊急指令で急遽帰宅命令が…。

なんとも週末は仕事となってしまったので、明日帰ることに成ってしまい、今いる所から、早く帰れるところと考えて大阪の長居にあるビジネスホテルに泊まりました。

んー本当は今回のツーリングで京都も行きたかったのになぁ…。っと、心残りでしたがしょうがないので、また行ける機会を狙らおうと心に近い、長居サッカー場前のビジネスホテルにて就寝しました。

今日のルートは↓な感じとなりました。

<三日目>
なんか憂鬱な目覚めで、もっと走りたかったなぁっとは思いつつも、しょうがないので、帰り支度。

さて、荷物も積んだし、帰ろうっとバイクを始動させようと思ったら、セルモーターの周りが渋い…。
結構慎重にアクセルと合わせて見ても、クランキング速度が遅くなって、あっという間にバッテリーが上がり…。

「うぁ、自分の気分と合わせて、バイクもぐずってるよ…。」っと、くだらない事を考えながらも、どうにかしないと。っと常時点灯のライトのヒューズを抜いてやっても、やはりダメで、最後に「押し掛けしかないか!!」っと、やってみたら何度目かにようやく始動できて、一安心。全身汗だくになってしまいましたが、これで帰れそうです…。

それにしても何でバッテリー上がり起したんだろ?っと思ったら、前日の夜に奈良市内を通る時にすごく渋滞してて、もう冷却ファン回りっぱなしなくらいノロノロ渋滞が続き、路肩ないし、道を知らないのでわき道にもいけず、往生したのが原因かも…とは思いつつも、とりあえず出来るだけエンジンを切らずに走ろうっと思いまして、高速をガソリン入れる時のみ、満タンで300km位走るので、寒いけど頑張って帰ってきました。

今回は緊急帰宅命令が発動されてしまったので京都に行けず、本当に心残しですが、二日目の土砂を走ったときの思わぬバイクの特性が分かったり、高速のクルージングが楽しくなったり、バッテリー上がりを起したりして、バイクのいろいろな変化が見れて良かった?ツーリングとなりました。

とりあえず、バイクのバッテリーをチェックと、電気系を調べて、いつでも京都に行けるようにバイクの準備を整えておこうっと思いつつ、今回のツーリングは終了です。