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| kawasaki ZRX1100 |
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以前に行なった作業カワサキ「ZRX1100」のクランクバランス取り作業レポートです。
こちらで紹介したBMW「K1」が凄く振動が低減して乗り易くなったので、四気筒車でもクランクバランスって効くんだって事がわかり、このバイクでも「やってみましょうか」って事でお受けしました。
でも、このバイクも含めて現行の国産車を乗っていてもそう振動を感じる事も無く、作業の効果が有るのかが心配だったのですが、ホントこれが良い意味で裏切られたと言いますか、もの凄く振動が低減し、しかもレスポンスの軽快さ、スムーズな加速。っと想像以上の出来上がりで「隠れ持っていエンジンの実力」が発揮されるようになった感じでした。
作業内容はエンジンを下ろし、総バラシを行い、クランクシャフトを抜き出し、それを専用の機器にてダイナミックバランス取りを行い、クランクシャフトがより円滑に回るようブレを修正します。
作業後のクランクシャフトはこんな感じです。
数箇所加工した後があり、メーカー製では0バランスと言う所までは詰めていない事が分かります。
そして、この加工したクランクシャフトを組み込み作業は終了です。
作業後のバイクはホント楽しいと言うか、上記しましたがレスポンス、そして加速のダイレクト感がノーマル時とは一味も二味も違う、なんと言うかより「上質なエンジン」に仕上がった感じでした。
お客様の反応も
＞ 凄いです。最終セットアップ後の振動、ノイズの少なさ。爆発的な加速力。
＞ ＺＲＸであっても全然別物です。振動が無いので高速巡航が凄く楽です。
＞ ４５００ｒｐｍ付近でちょっとミラーが震える程度で他の回転ではほとんどありません。
＞ たまにエンジン動いているのかな？と確認してしまうほどです。
＞ 燃費も１４０平均で約１７ｋｍと向上しました。
＞ 私がイメージしていた通りノーマルの良さをそのままプラスしていい車になりました。気持ちいいです。
との事で、ホント満足頂けたようです。
出力グラフはこんな感じと成りました。
ここまで行なわなくとも、この手のバイクにはいろいろなアフターパーツが多数出ており、ホントマフラーを交換するだけでも気軽にパワーは求められるかもしれませんし、またエンジンを開けるならカム、ピストンなどを交換すればより出力が得られるはずだ。と言う事も考えられます。
でも、それでは求めたパワーの反面に乗りづらさが出てしまい気軽さが損なわれる事があったり、街乗りから峠道、そしてロングツーリングなど全体、全域で楽しめる車両作りを進めるに当たっては手軽なパワーを求めるのではなく、より乗り易さとそしてパワーを求める事だと思い、このクランクシャフトを含めた、各部ピストン、コンロットの重量合わせなど、しっかりとしたバランス取りを行なう作業もまた、バイクの楽しさを引き出す一つの可能性だと思います。
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