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エンジンメンテナンス

作業概要
クランクシャフトバランサー

作業の紹介

Kawasaki ZRX1100
YAMAHA SRX600
BMW K1
HONDA XR250(ME06)
KTM DUKE620
YAMAHA SR500
HONDA XR400

<エンジン雑記>

エンジンの振動とバランス取り。

<作業工程>

・鏡面コンロット仕上げ
・サンドブラスト加工


HONDA XR250(ME06)


逆輸入車であるXR250のエンジン整備などについてです。
この車両は、コンビニや都内への買い物に使ったり、林道ツーリングに行ったり、コースで走ったりっと使用方法としては多岐にわたり、でもその使い方が一番ハードな使用方法言えまして、気が付くと走行距離数が伸びてて、それに伴ってエンジントルクが無く感じるようになり、エンジン整備をする事になりました。

とは言え、メンテナンス面だけの為にエンジンを開けるはの楽しくない!!っと感じ、折角なので(?)ボアアップをして、低速トルクを求めたり、FCRキャブレターの再セッティングを行い元気良くなったエンジンに合わせた燃調合わせも行います。

それでは、まずエンジンの内部状況の確認です。
走行距離数は20,000Km強っとオフロードバイクの250ccでは結構走ってる方かと思われ、使用方法もちょっとあれですし、ちょっと覚悟を決めてエンジンを開けてみると、カーボンの溜まりもすごく、また、到る所に磨耗、傷が見られました…。

まずカーボンは↓な感じで、こっ酷くこびりついてしまったる様子…。

次にはカムシャフト。
作動面に虫を食ったような傷が見られ、このまま使用してると傷が段々と広がって行き、その傷で各部を痛めたり、出た鉄粉でエンジン内部、特にオイルラインを痛める危険性がありますので交換です…。それにしても結構まめにオイル交換してたんですが、乗り方による疲労が原因かと思われます…。

そして、シリンダー。
こちらもシリンダー壁部分に線傷が見られ、これは、単気筒250ccでは出力不足からどうしても高回転を多用してしまうので、磨耗が早くきてしまうせいかと思います。

あとは大きく痛んでいる個所は無かった物の、大きな排気量に比べ予想以上の状況でした。
使い方から考えると妥当ともいえますが…。

それで、これら改善しエンジンを組み上げます。
カムシャフトを含め、バルブ周りのパーツは交換。また、バルブガイドを入れ替え、バルブシートの加工、バルブ擦り合わせを行い、より密着性を求め、全域のフィーリング向上を目指します。

シリンダーですが、これらはボアアップする予定だったので、新品ピストンにあわせて、シリンダーをボーリングしてもらい、傷等を一掃させると共に出力向上もねらってみます。

そして、これらを組み上げ、それからFCRキャブレターリセッティング作業を行います。
これはこちらのページにて詳しく書いてありますが、折角エンジンの仕様を変更したので、それに合わせて燃調を取る事でエンジンの仕事量をより高める事が出来るようになり、エンジン出力向上の面、そしてなにより楽しいフィーリングに仕上がるので、細かなセッティング、調整が可能なキャブレターへ交換し、より今作業の効果を発揮させるようにします。

そして、作業を終えた車両は、大変満足行く結果になり、また、エンジン内部のパーツを交換した事と、きちんと燃調が取れてる影響で、エンジンノイズ、そして振動が低下し、好フィーリングな車両に仕上がりました。
また、乗ってのフィーリングは全開まで回しても不安の無いエンジンになった感が強く、また、FCRキャブレターリセッティングにより乗り味が深まった印象を受け、とっても良い感じ。

距離を乗っていても手を掛ける事で、再生しより楽しい仕様になるエンジンメンテナンスはBMWでもそうですが、バイクを楽しむ時間を長く過ごす一つの考えかと思います。