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エンジンメンテナンス

作業概要
クランクシャフトバランサー

作業の紹介

Kawasaki ZRX1100
YAMAHA SRX600
BMW K1
HONDA XR250(ME06)
KTM DUKE620
YAMAHA SR500
HONDA XR400

<エンジン雑記>

エンジンの振動とバランス取り。

<作業工程>

・鏡面コンロット仕上げ
・サンドブラスト加工


YAMAHA SR500

長年そのスタイルが親しまれ、今だ人気車種なSR。
その500の方を今回エンジン作業をしましたので、その紹介です。

このエンジンはオーソドックスなスタイルで、エンジンを回して乗ると言うよりも低回転でのんびり走ると言う感じで、その雰囲気は大変楽しく感じますが、レスポンスがまったりしていて、もうちょっと元気よく走りたいと思うのも実情です。
また、構造上、そしてクランクバランサーなど補助の物が付いてない為、どうしても「大きな振動」が出てしまい、体がダイレクトに震えるような感じを受け、良い意味ではエンジンの鼓動と感じれるのですが、やはり不快に感じる領域もあり、それらを改善し、好レスポンスを生み出し、そして振動が少ないエンジンに成るようにバランス取りを行います。

作業内容はクランクバランス取りです。
内容についてはKTM DUKE620とほぼ同じなんですが、SRの場合ではクランクウェイトバランサーが付いてない為、概要は一緒なんですが若干違い点もあります。
それは、クランクウェイト部と、ピストン、コンロット等の往復運動部との「質量バランス」の関係が、単純な分だけ取りづらく、闇雲に軽量化など手を加えてしまうと、往復運動部との相互関係が崩れてしまう為、それぞれの質量の細かく測定し、加工して行っていかなくては成りません。特に、バランサーが無いエンジンでは、ちょっとした差異が振動の元に成るので、細かく、慎重に加工が要求されます。

次に、ヘット周りも手を加えました。
これは、特に書き出すことも無いのですが、2バルブなので、バルブ計が大きいので役割も大きく思うため、バルブガイドの入れ替えを行いブレを抑え、バルブシートのカット等も行い、より密閉性を良くし、圧縮漏れを防ぎます。

作業風景はこんな感じです。
締め付けボルト類はトルクレンチにてしっかちとトルク管理を行い、しっかり組み上げます。

これらを行い作業は終了です。
元々どちらかと言うと回転を上げずに「トコトコ」乗ると言うイメージのエンジンなので、「振動低減」を行って使い易さや、乗り易さと言う面が出ればと思ったのですが、振動が低減する事で、レスポンスが向上し、気持ちよい加速感も生まれてくれ、シングルエンジンならではのダイレクトさがより増した感じを受け、想像以上のフィーリングに仕上がりました。

ホントバランス取り作業により、振動を抑えることの重要性を実感し、チューニングパーツなどを組み入れて生み出すパワーUPと言うのも一つの考えですが、本来の性能を引き出すと言うのも一つのチューニングだと実感しました。

この作業レポートを動画にまとめました。
動画ページへ。